配偶者の収入が増えた年のふるさと納税上限|2026年は所得62万円が境目

執筆・編集ふる住控除ナビ運営事務局
制度・出典確認2026-09-25
計算エンジンv2026.10.1
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2026年の配偶者控除は所得62万円が境目。給与収入と合計所得金額の換算、配偶者特別控除、住宅ローン控除ありの寄付上限を3ケースで比較します。

先に結論

当サイトの『配偶者の所得見込み』へ入れるのは、給与の支給総額や手取りではなく、2026年中の合計所得金額です。2026年分は配偶者の合計所得金額が62万円以下なら配偶者控除、62万円超133万円以下なら配偶者特別控除の対象になり得ます。給与だけなら、最低74万円の給与所得控除を使う範囲では給与収入136万円が所得62万円に相当します。

重要訂正:2026年分の境目は58万円ではなく62万円

国税庁の令和8年分案内では、配偶者控除の所得要件は62万円以下、配偶者特別控除は62万円超133万円以下です。58万円は令和7年分の境目です。年度を混ぜないでください。

この改正は2026年12月1日施行で2026年分から適用されると国税庁が明記しています。2026年中のふるさと納税を試算するときは、2026年分の給与所得控除と配偶者控除要件を使います。

2025年分と2026年分の主な違い
年分給与所得控除の最低額配偶者控除の所得上限給与だけの場合の対応収入
2025年分65万円58万円以下123万円以下
2026年分74万円62万円以下136万円以下

給与収入・手取り・所得は別の数字

給与収入は源泉徴収前の給与・賞与の年間総額、手取りは税・社会保険料等を引いた受取額、給与所得は給与収入から給与所得控除を引いた額です。配偶者控除等の判定に使うのは原則として合計所得金額です。

2026年分は給与収入2,190,999円以下なら、国税庁の表で給与所得は原則『給与収入-74万円』です。給与以外の所得、所得金額調整控除などがある場合は単純な引き算だけで確定しません。

給与だけの場合の2026年換算例
給与収入給与所得の概算配偶者控除等の区分(本人所得900万円以下)
1,360,000円620,000円配偶者控除の所得上限
1,690,000円950,000円配偶者特別控除38万円の上限
1,840,000円1,100,000円配偶者特別控除26万円
2,070,000円1,330,000円配偶者特別控除3万円の上限
2,080,000円1,340,000円対象外

控除額は配偶者だけでなく本人の所得でも変わる

配偶者所得が同じでも、控除を受ける本人の合計所得金額が900万円を超えると控除額は縮小し、1,000万円を超えると配偶者控除・配偶者特別控除は受けられません。次表は一般の配偶者で、老人控除対象配偶者ではない場合の整理です。

2026年分の主な所得区分
配偶者の合計所得本人900万円以下本人900万円超950万円以下本人950万円超1,000万円以下
62万円以下配偶者控除38万円26万円13万円
62万円超95万円以下配偶者特別控除38万円26万円13万円
95万円超110万円以下36万~26万円24万~18万円12万~9万円
110万円超133万円以下21万~3万円14万~2万円7万~1万円
133万円超0円0円0円

再現できる3ケース:本人年収600万円・住宅ローン控除あり

共通条件は、納税者本人の給与収入6,000,000円、社会保険料900,000円、扶養親族なし、2024年入居の認定住宅、取得対価40,000,000円、2026年末ローン残高25,000,000円、ワンストップ特例です。住宅ローン控除可能額は175,000円です。

配偶者の合計所得だけを変え、生命保険料、iDeCo、医療費控除などは入れていません。給与収入欄は、配偶者の収入が給与だけで最低74万円控除の範囲にある場合の換算です。

配偶者所得別のふるさと納税上限比較
配偶者の給与収入/所得本人の配偶者控除等所得税課税所得住民税所得割概算計算上限/安全側
1,360,000円/620,000円配偶者控除38万円2,040,000円267,500円69,100円/62,000円
1,840,000円/1,100,000円配偶者特別控除26万円2,160,000円277,000円71,500円/64,000円
2,080,000円/1,340,000円対象外2,420,000円303,000円78,000円/70,000円

なぜ配偶者の収入が増えると本人の寄付上限が上がる例がある?

上の条件では、配偶者の所得増加に伴って本人の配偶者控除・配偶者特別控除が減り、本人の課税所得と住民税所得割が増えます。ふるさと納税の特例控除上限は調整控除後の住民税所得割額の20%を基礎にするため、本人側の寄付上限は69,100円から78,000円へ上がります。

これは世帯全体が必ず得になるという意味ではありません。配偶者本人の所得税・住民税、社会保険の加入・被扶養者認定、勤務先の家族手当は別制度です。ふるさと納税上限だけを見て就業時間を決めないでください。

かんたん試算へ入力する6ステップ

  1. 配偶者の年間給与収入を見積もる

    1月から直近月までの課税支給額に、年末までの基本給・残業・賞与見込みを足します。手取り額は使いません。

  2. 2026年分の給与所得へ換算

    給与だけで2,190,999円以下なら原則として給与収入から74万円を引きます。ほかの範囲は国税庁の表を使います。

  3. 給与以外の所得を合算

    副業、事業、不動産、公的年金等の所得があれば、各所得を計算して合計所得金額の見込みを作ります。売上や入金額をそのまま足しません。

  4. 『配偶者の所得見込み』へ万円単位で入力

    給与収入ではなく合計所得金額を入力します。所得62万円なら62、110万円なら110です。

  5. 本人側の今年の条件も更新

    本人の給与・社会保険料・扶養・住宅区分・年末ローン残高・申告方法を2026年の見込みへ合わせます。

  6. 年末に実額で再計算

    最終給与・賞与と年末調整資料が分かったら再計算し、追加寄付の可否を判断します。

10月は1本の予想ではなく3ケースで見る

シフト、残業、賞与が確定していない場合は、配偶者の年間給与を低め・標準・高めの3ケースに分けます。本人側の計算上限が最も低いケースを先行寄付の基準にし、年末の実額で追加分を判断します。

10月時点の作り方
ケース配偶者給与の置き方寄付判断
低め確定済み給与+最低限の残り給与上限が最も低いなら先行寄付の基準
標準通常シフト・通常賞与の見込み家計予算の中心値
高め残業・賞与の上振れも含む上限まで先に寄付する根拠にはしない
年末確定最終給与・賞与と他所得を反映残額だけ追加寄付を検討

よくある間違い

入力ミスと修正方法
間違い問題修正
給与収入136万円を所得136万円として入力74万円の給与所得控除を反映していない給与だけなら所得62万円へ換算
手取り額を入力税・保険料控除後で所得判定の数字ではない源泉徴収前の給与収入から所得を計算
2025年の58万円基準を使う2026年分は62万円へ改正寄付年の政策表を確認
社会保険の130万円等と同じ制度と思う税の配偶者控除とは判定制度が別年金事務所・健康保険組合の基準も別確認
本人所得1,000万円超でも控除を入れる配偶者控除等は対象外本人の合計所得も確認
夫婦の上限を一つに合算控除は寄付者本人単位夫婦それぞれの名義と条件で計算

年末前の最終チェック

このページの金額は、2026年政策表と当サイトの計算エンジンによる説明例です。配偶者が青色事業専従者・白色事業専従者、国外居住者、年途中に死亡した場合などは追加要件があります。国税庁の案内または税務署へ確認してください。

  • 配偶者の手取りではなく合計所得金額を入力した
  • 2026年分は所得62万円の境目を使った
  • 給与以外の所得も合算した
  • 本人の合計所得1,000万円要件を確認した
  • 税・社会保険・家族手当を別々に確認した
  • 夫婦の寄付を本人ごとに分けた
  • 寄付申込者・決済・証明書・申告の名義をそろえた

公式資料・出典

本記事は次の政府公式資料を基に作成しています。個別の申告は、国税庁・自治体または税理士へご確認ください。