2026年10月・11月のふるさと納税|年末前にやること5つ
2026年10月・11月にふるさと納税を進める人向けに、源泉徴収票がない時点の年収見込み、住宅ローン残高、先行寄付、11月の再計算、年末期限までを数字例で整理します。
10月・11月は、計算上限まで一度に寄付する時期ではなく、今年の給与実績と保守的な年末見込みで『安全側の目安』を作る時期です。10月に安全側の一部まで先行し、11月に賞与・年末残高・所得控除を更新、12月に寄付済み額を差し引いて最終判断すると、見込み違いによる自己負担超過を抑えられます。
結論:10月・11月は二段階で寄付する
2026年分として扱われるには、原則として2026年12月31日までに寄付の支払いを完了する必要があります。ただし、12月末は決済遅延や各自治体・各支払方法の締切があり得るため、年末当日に初めて計算するのは安全ではありません。
源泉徴収票がまだなくても、給与明細の課税支給額、残りの給与・賞与見込み、社会保険料、12月31日の住宅ローン残高見込みがあれば途中試算できます。10月は安全側の一部、11月は更新後の追加分、12月は確定に近い数字で残額という三段階に分けます。
| 時期 | 使う数字 | 寄付の判断 |
|---|---|---|
| 10月 | 1月からの給与実績+保守的な残り見込み | 安全側の目安の一部まで先行 |
| 11月 | 賞与見込み・年末調整の控除・ローン残高を更新 | 安全側の目安-寄付済み額を確認 |
| 12月 | 最終給与・賞与・正式な残高に近い数字 | 決済期限を確認し、残額だけ追加 |
| 翌年1月 | 申告方法・受付状況 | ワンストップは原則1月10日必着。確定申告する人は全寄付を申告 |
10月に集める5つの数字
- 今年の課税給与を合計
1月から直近月までの給与明細で、手取りではなく課税支給額を合計します。転職した人は前職分も含めます。
- 残り給与・賞与を低めに置く
未確定の残業代や賞与を満額前提にせず、確実性の高い金額で年末見込みを作ります。
- 所得控除の変化を反映
社会保険料、配偶者・扶養、iDeCo、生命保険料、医療費控除など、前年から変わる項目を更新します。
- 12月31日のローン残高を見積もる
当初借入額ではなく、返済予定表や金融機関の案内から年末残高を確認します。繰上返済・借換えも反映します。
- 実際の申告方法を選ぶ
住宅ローン控除初年度や医療費控除等で確定申告する人は『確定申告』、要件を満たす会社員はワンストップを検討します。
再計算例:10月4万円、11月にあと2万5,000円
共通条件は、扶養なし、2024年入居の認定住宅、取得対価4,000万円、2026年末ローン残高2,500万円、ワンストップ特例です。10月時点で給与収入見込み600万円、社会保険料90万円なら、当サイトの2026年計算上限は69,100円、安全側の目安は62,000円です。
10月は安全側62,000円をすべて使わず、まず40,000円を寄付したとします。11月に賞与が見えて給与収入見込み620万円、社会保険料93万円へ更新すると、計算上限72,400円、安全側65,000円です。寄付済み40,000円を差し引くため、追加判断の基準は25,000円です。
| 項目 | 10月の暫定試算 | 11月の更新試算 |
|---|---|---|
| 給与収入見込み | 6,000,000円 | 6,200,000円 |
| 社会保険料見込み | 900,000円 | 930,000円 |
| 計算上限 | 69,100円 | 72,400円 |
| 安全側の目安 | 62,000円 | 65,000円 |
| 寄付済み額 | 0円→40,000円を先行 | 40,000円 |
| 追加判断の基準 | 安全側を使い切らない | 65,000円-40,000円=25,000円 |
11月に更新する項目
給与収入が上がれば上限も必ず同じ割合で上がるわけではありません。所得控除、住宅ローン控除の住民税移行、申告方法が同時に変わるため、前回結果へ差額を足すのではなく、全項目を入れ直します。
- 冬季賞与の支給額または最新見込み
- 11月・12月の残業、休職、転職など給与の変化
- 年末調整へ出した生命保険料・iDeCo等の控除
- 配偶者の2026年合計所得見込みと扶養親族
- 金融機関の年末残高情報または最新の返済予定表
- 医療費控除・副業など確定申告をする理由
- 2026年中にすでに寄付した全サイト・全自治体の合計
ワンストップと確定申告の分岐
2026年分のワンストップ特例の申請期限は、原則として2027年1月10日必着です。オンライン申請の対応状況や書面の到着締切は寄付先自治体の公式案内で確認してください。
| 状況 | 一般的な方法 | 注意点 |
|---|---|---|
| 住宅ローン控除の初年度 | 確定申告 | ワンストップ申請済み分を含む全寄付を申告 |
| 医療費控除・副業等で申告する | 確定申告 | その年分のワンストップ特例は無効 |
| 住宅ローン控除2年目以後を年末調整、ほかに申告理由なし | ワンストップを検討 | 寄付先5団体以内などの要件と期限を確認 |
| 寄付先が6団体以上 | 確定申告 | 申込み回数ではなく寄付先団体数で判断 |
年末直前に避けたい5つの誤り
| 誤り | 起こること | 直し方 |
|---|---|---|
| 前年の源泉徴収票だけで上限を決める | 転職・賞与・扶養など今年の変化を落とす | 2026年の実績と見込みへ更新 |
| 当初借入額を入れる | 住宅ローン控除可能額を過大にしやすい | 12月31日の残高へ置き換える |
| 計算上限ぴったりまで10月に寄付 | 見込みが下振れしたとき余裕がない | 安全側の一部まで先行し、年末に再計算 |
| 複数サイトの寄付を別々に考える | 寄付済み総額を過少に数える | 全サイト・全自治体を1本の一覧にする |
| 12月31日に申込みだけ行う | 決済完了が翌年になるおそれ | 自治体と支払方法の締切を早めに確認 |
12月の最終チェックリスト
このページの数字は、2026年政策表と当サイトの計算エンジンによる説明例です。給与以外の所得、分離課税、特殊な住宅取得、複数借入れなどがある場合は、税務署・自治体または税理士へ確認してください。
- 今年の給与・賞与見込みを最新にした
- 社会保険料・配偶者・扶養・iDeCo等を更新した
- 住宅ローンの年末残高と住宅区分を確認した
- 確定申告かワンストップかを実際の手続に合わせた
- 寄付済み総額を安全側の目安から差し引いた
- 自治体・決済方法ごとの年内締切を確認した
- ワンストップを使う場合は2027年1月10日の期限を予定へ入れた
公式資料・出典
本記事は次の政府公式資料を基に作成しています。個別の申告は、国税庁・自治体または税理士へご確認ください。